婦人科診療
女性の身体とこころはとても繊細で、ライフステージによってさまざまに変化していきます。
当院では、生理痛や月経不順、経血量のお悩み、PMSなどの月経に関するトラブルをはじめ更年期症状、不正出血、おりものの異常、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣の腫れなど幅広い婦人科疾患の診療を行っています。
また、より専門的で高度な治療が必要と判断した場合には、専門医療機関へ責任をもってご紹介いたしますので、安心して受診していただけます。
ご自身の身体について知ることは、これからの安心につながります。
私たちは患者さま一人ひとりのお悩みや不安をくみとり、治療の選択肢を納得して選んでいただける医療を大切にしています。
気になる症状がある方や、健診で異常を指摘された方も、どうぞお気軽にご相談ください。
皆さまの健やかな毎日を支えるお手伝いをさせていただきます。
診療内容
診療内容
生理のトラブル 詳細を見る
月経痛・月経困難症
強い月経痛の背景には、子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症などの病気が隠れていることがあります。病気がある場合は「器質性月経困難症」、病気が見つからない場合は「機能性月経困難症」と呼ばれます。初期の子宮内膜症は検査で見つかりにくいこともあります。
月経不順・無月経
ストレス、体重の増減、年齢、若年、熟年などの要因で月経周期の乱れがみられることがありますが、出血が長く続く場合(2週間以上)は受診をおすすめします。
無月経でも妊娠の可能性があるため、月経が来ない状態が続く場合は検査が必要です。
過多月経
月経量が多いと感じる場合、血の塊(凝血)が混じることがひとつの目安になります。
原因として子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、血液凝固異常などが考えられます。
月経前症候群(PMS)
月経の約1週間前から現れ、月経開始とともに軽快する心身の不調です。排卵後に分泌される「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の急激な変動や自律神経の乱れが主な原因とされています。
主な症状:イライラ、不安、気分の落ち込み、眠気、乳房の張り、むくみ、頭痛、下腹部痛など
ライフスタイルに合わせて最適な方法をご提案します
- 1)漢方薬
- 2)ホルモン療法(LEP製剤、ジエノゲストなど)
出血・おりもの・感染症 詳細を見る
かゆみ・おりものの増加
最も多いのはカンジダ膣炎で、体調の変化や抗生剤の使用などをきっかけに症状が出ます。膣内に増えた菌を治療しないと再発しやすいため、膣内の治療が大切です。
その他にもトリコモナス膣炎、細菌性膣炎、子宮頸部の感染症(クラミジア、淋菌)などが原因となることがあります。
不正出血
膣からの出血は、外陰、膣、子宮頸部、子宮体部など、さまざまな場所が原因となります。
外陰の出血:皮膚の炎症や腫れ、バルトリン腺のトラブルなどが関係することがあります。
子宮からの出血:子宮頸管ポリープ、子宮頸部の炎症、ホルモンバランスの乱れ、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症などが原因となることがあります。
出血が続く、量が多い、閉経後に出血がある場合は早めの受診をおすすめします。
外陰のしこり・できもの
粉瘤(アテローマ)、イボ、バルトリン腺の腫れや炎症など、さまざまな原因があります。痛みや腫れがある場合は早めの受診をおすすめします。
性感染症検査
性交で感染する病気をまとめて「性感染症(STD)」と呼びます。
頻度が高いものとしてクラミジア、トリコモナス、淋菌、梅毒、HIVなどがあります。検査方法は分泌物検査や採血など、症状に応じて選択します。
下腹部の痛み・違和感 詳細を見る
下腹部痛・腰痛
婦人科以外の病気(消火器、泌尿器、整形外科)でも起こるため、原因の見極めが重要です。
婦人科では
- 1)卵巣腫瘍
- 2)子宮筋腫、子宮腺筋症
- 3)子宮内膜症
- 4)子宮付属器の炎症
などが原因となることがあります。
更年期・年齢の変化 詳細を見る
更年期症状(ほてり、発汗、不眠など)
40代後半から卵巣の働きがゆっくり低下し、女性ホルモンの減少に伴ってさまざまな症状が現れます。
症状の程度は個人差が大きいため、問診や検査をもとに適切な治療をご提案いたします。
何かが下がってくる感じ(骨盤臓器脱)
子宮や膣壁が下がり、膣の入口付近に違和感を覚える状態です。子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤などが含まれます。
予防・検診・月経移動 詳細を見る
月経をずらしたい
旅行や試験など、月経が重なると困る場合は、ホルモン剤で月経を早めたり遅らせたりすることができます。
月経移動ピル
月経調整には、次の2つのやり方があります。
1)月経を早める方法(前にずらす)
次の生理を少し早めに来るようにする方法です。
調整したい月経の約1ヶ月前までの受診が必要です。
2)月経を遅らせる方法(後ろにずらす)
生理予定日を過ぎても出血が起こらないようにする方法です。
生理予定日の7日前ごろまでに受診していただくと調整が可能です。ただし、受診時期によってはご希望通りに調整できないこともありますので、お早めの受診をおすすめします。
「大事な日が終わるまで生理を待ってもらう」というイメージです。
各種検査について
安心して受診いただけるよう、お声がけをしながら丁寧に検査を行います。
治療について
当院の検査内容
- 超音波検査(経腹 経腟エコー):子宮や卵巣の大きさ、筋腫や嚢腫の有無を調べます。
- 血液検査:貧血の有無、女性ホルモンの数値、必要に応じて腫瘍マーカーや感染症の有無を調べます。
- 尿検査:妊娠の有無、細菌・タンパク・糖・潜血反応などを調べます。
- 細胞診・おりもの検査:子宮がんの有無、炎症や感染症の原因菌を調べます。
- 子宮鏡:
治療について
検査結果をもとに一人ひとりのライフスタイルや年齢に合わせた治療法をご提案します。お薬による治療(低用量ピル、ジエノゲストなど各種ホルモン療法、漢方薬、抗菌薬など)を中心に行います。ご不安な事があればいつでもご相談ください。
なお、より専門的な検査や治療が必要な場合には、連携医療機関と協力しながら、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
避妊について
当院では、患者さま一人ひとりの希望や体調に応じて、安全で適切な避妊方法をご提案しています。
婦人科小手術
- 子宮頸管ポリープ
- 子宮内膜ポリープ
- バルトリン腺疾患(バルトリン腺嚢胞・バルトリン腺炎)
- 尖圭コンジローマ
未成年者への付添いについて
当院では、未成年者(18歳未満)や18歳の高校生の方が外来を受診される際には、必ず保護者または付添いの方にご同行いただくようお願いしております。付添いの方は、患者さまの安全と適切な医療提供のためにとても大切な役割を担っています。
付添いとして認められるのは、次の方です。
- 保護者
- 保護者から委任を受けた成人の親族(委任状が必要です)
- 法律上の代理人
- 病院が付添い者として認めた方
付添いが必要な理由は、いくつかあります。まず、病状や既往歴、治療中の病気やケガ、服用している薬の内容、各種のアレルギーなど、必要な医療情報を正確に把握するためです。また、検査や処置のリスク、処方されるお薬の副作用についても、付添いの方にご理解いただくことで、安全に治療を進めることができます。そして、未成年者が医療契約を行う場合、法的には保護者の同意が必要とされています。
ただし、緊急時には例外があります。医師が、すぐに適切な処置を行わないと重大な後遺症や生命にかかわる危険があると判断した場合には、保護者の同意がなくても治療や処置を開始することがあります。これは、患者さまの安全と健康を最優先に考えた判断です。
ご不便やご負担をおかけすることもあるかと思いますが、患者さまが安心して医療を受けられようにするための大切な取り組みです。皆さまのご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。





