婦人科・ホルモン療法について
女性ホルモンは、月経・排卵・妊娠・更年期など、女性の体のさまざまな働きを調節しています。
ホルモンバランスが乱れると、月経不順や月経痛、更年期症状などが起こることがあります。当院では、症状やライフプラン(妊娠希望の有無など)に合わせて、一人ひとりに最適なホルモン療法をご提案します。
① 月経不順・無月経
月経不順や無月経では、まず原因を調べるために必要な検査を行います。
- 妊娠を希望されない方:黄体ホルモン製剤や低用量ピル(エストロゲン・プロゲスチン配合薬)を用いて、規則正しい月経周期へ整えていきます。
- 妊娠をご希望の方:排卵誘発剤などを使用し、ご自身の排卵を促しながら自然妊娠を目指します。
② 月経痛・月経困難症
月経痛は、排卵後に形成された子宮内膜が月経時にはがれる際に分泌される「プロスタグランジン」という物質が痛みの主な原因です。
また、子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫などが隠れていることもあるため、まずは診察・超音波検査などで原因を確認します。
【主な治療薬】
症状に応じて、以下の薬剤を用いて排卵や月経をコントロールし、痛みを軽減します。
- 低用量ピル
- ジエノゲスト(黄体ホルモン製剤)
- 黄体ホルモン製剤
子宮筋腫等により手術が必要な場合
GnRHアゴニストやGnRHアンタゴニストを用いた「偽閉経療法」により、一時的に月経を止めて筋腫を縮小させ、手術を受けやすい状態に整えることがあります。
③ 更年期障害
40代後半から50代にかけて女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、さまざまな更年期症状が現れることがあります。
主な症状
- のぼせ・ほてり、発汗
- 動悸、不眠
- 気分の落ち込み など
【治療の流れ】
まずは漢方薬などで改善を目指し、十分な効果が得られない場合にはホルモン補充療法(HRT)を行います。
子宮のある方では、子宮内膜を守るためにエストロゲンだけではなく、天然型黄体ホルモン(エフメノ®)やデュファストン®などの黄体ホルモンを併用し、安全性に配慮した治療を行っています。





